研究内容

主に、遺伝子組換え技術を活かして、タンパク質の構造と機能を操作し、新しい薬や素材を開発する研究を行っています。

細胞には細胞膜というバリアがあります。次世代医薬の多くは細胞に取込まれて働くことから、細胞内へ薬を効率的に運ぶ「運び屋」の開発が大きな課題となっています。私たちは、アスベストやカーボンナノチューブが細胞に効率よく取込まれることをヒントに、これらの形を模倣する人の体に優しいタンパク質を使った「運び屋」の設計と開発を進めています。これまでに開発された「運び屋」の100〜1000倍の効率で細胞にデリバリーすることができます。

理学出身であることを活かして基礎研究に立脚した応用研究を進めている特徴があります。また、異例の多様な分野での研究経験をもとに、分野横断的な研究を進めています。